皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。コンサルタントの徳永です。
今回からコラムの執筆も担当することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、弊社は風俗業専門コンサルタント会社ということで、初コラムは風俗店で働く女性の稼ぎについてお話ししてみたいと思います。
キャストの稼ぎの方程式
回りくどいお話は皆様も退屈と思いますので、さっさといきましょう。
キャストさんの稼ぎの方程式とは、
≪コンセプト×集客力(PR力)×出勤日数≫
はい、なんのことはありません、その女性が在籍店舗のコンセプトに合っていて、集客力(PR力)があり、勤怠をきっちり管理していれば良いのです。
ただこれだけだといろいろな意味で各方面から怒られるので、もう少し詳しく書いていきますね。
【コンセプト】
各店舗によってコンセプト(テーマ、カラー)というのがあるのは、皆様もご存じだと思います。
- モデル系のスレンダーさん揃いの店
- ロリ系美少女を集めたコスプレ店
- 色っぽい美魔女の落ち着いたお店
など、千差万別です。
コンセプトに合わせ、その女性のファッション、メイク等のアドバイス、改善を一緒に考えていくことがまずは大切です。
意外と女性は「男性(=お客様)の目を意識したファッションやメイク」というものが良くわからなくて悩んでいたりするものです。
【集客力】
2番目は集客力です。「集客力」と一口に言っても下記2つがあります。
- 店舗自体の集客力
- キャストさん自身の集客力
店舗自体の集客力は言わずもがなですが、詳細にお話しすると非常に長くなりますので、今回は割愛。ここではキャストさん自身の集客力というものを考えていきます。
“キャストさん自身の集客力”と言っても、女性がやれることはそう多くはありません。最近は各種SNSやブログサービス等も併用している女性も多いようですが、最も代表的な店舗の写メ日記についてお話していきます。
写メ日記は、ともすれば女性に面倒がられてしまったり、投稿ノルマ等がある場合、同じような内容を連投でOKとしがちですが、お客様へ女性が能動的にリーチできる限られたツールであることを認識してもらうのがポイントです。
書く内容に困っているキャストさんには、自分の得意なプレイや、されたら嬉しいことを一言添える、接客時のスタイルに沿って、キャラ設定をするなど、「このキャストさんはどんな女性なのか」「こんなに素敵なところがあるのだ」という点を、上手にアピールできるようにアドバイスしてみると良いでしょう。
【出勤日数】
勘違いしやすいですが、とにかく出勤を促してなるべく多く長く出勤してもらえればそれで良し、ではありません。
そもそも無理無茶無謀な出勤スケジュールは、遅刻・当日欠勤のもとです。最悪は病気やケガ、モチベーションの低下からの出勤停止や退店にも繋がりかねません。
まずはきちんと女性が無理のない出勤予定のリズムを作れるよう調整し、そして出勤予定はきっちり守ってもらう。基本ですが、どうしてもここが守れない、できない、できなくなっていく女性が多いのもまた事実です。
そのためには、勤怠をきちんとすることのメリット「予約が取りやすくなる」「お客様に信頼性・安心感があると思って貰える」等を伝えることはとても重要です。
とはいえ、女性によっては定期的な出勤は難しい、月1、2しか出勤できないというケースもあると思います。その場合は、まず予定がわかった時点で連絡をしてもらう、そしてその予定にはきっちりと出勤をしてもらえるように、手厚くフォローしていくことが必須と言えます。
方程式を成立させるためには?
さて、ここまで長々とお話してきましたが、いかがでしたか?「そんなの当たり前」「普通の話を仰々しく語りすぎじゃない?」と思われましたでしょうか。
その通りでございます。ここまで述べてきたことは、実に当たり前で基本的、根本的な話です。
では、この当たり前を成立させるために、最も重要なことはなんでしょうか?
答えは「常日頃からキャストとスタッフ間のコミュニケーションができているか」です。
キャストは非常にセンシティブな業務に従事しています。どうしても精神的、肉体的に不安定になることがあります。そしてそれを一人で抱え込んでしまうケースが非常に多いです。
そうなった時の女性の心理は「孤独」です。
「誰にも理解してもらえない」
「助けてもらえない」
「自分は独りぼっち」
孤独な心理状態は、自暴自棄や他害自害性を帯びやすく、そして行き着く果ては「自滅」です。
≪コンセプト×集客力(PR力)×出勤日数≫
この方程式は「孤独」では成立しません。そして「孤独」は人とのコミュニケーションでしか解消しません。
方程式を成立させるために不可欠なもの、それはケア・アドバイス・マネジメント・プロデュースなどなど、さまざまな形での人とのコミュニケーションです。
「結果」を追い求め、人対人の図式がここまで鮮明にぶつかり合う業界は唯一無二でしょう。デジタル化、インフラの高速化に伴い、人間関係までも希薄化してしまいかねないこれからの時代をサバイブしていくヒントや活力は、もしかしたら風俗業界のような人間臭いところにこそあるのかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは、また。