こんにちは、コンサルタントの長谷川です。
さて、今回は「【風俗業界にもIT化の波】風俗店スタッフの求人内容にも変化の兆しが!?」というテーマです。
電話ボックスのピンクチラシも絶滅危惧種?
スマホが当たり前の時代となった昨今、風俗で遊びたい世の男性も、スマホでお店を検索するのが主流となっています。
20年近く前にはいたるところに設置された電話ボックス(公衆電話)や公衆トイレ、電柱等にチラシ(通称:ピンクビラ、ピンクチラシ)がビッシリ貼ってありましたよね。現在は都内でこの光景を見ることはほぼなく、まさに絶滅危惧種。
そして、今も健在ですが、風俗店が掲載されている風俗専門誌(MANZOKUやシティヘブン等)も昔は影響力がありました。しかし、今はWEB広告の掲載がメインとなっているので、あくまでもオプション(オマケ?)的な位置付けとなっている感は否めません。
このような状況下のなかで、風俗店での集客をメインで担っているのは、まさにWEBサイトとなります。さらに、さまざまな店舗を比較検討できる風俗系ポータルサイトの影響力は絶大です。
集客だけではない、IT化の波
風俗業界において、お客様の集客とともに最も大切になってくるが、店舗で働く女性(キャスト・タレント)の求人です。
今も昔もスカウトマンが繁華街で声を掛け、風俗店に紹介するという仕組みは相変わらず機能しているようですが、東京都の迷惑防止条例で、
- 人の性的好奇心に応じて人に接する役務
- 専ら異性に対する接待をして酒類を伴う飲食をさせる役務
- 性欲を興奮させ、又は刺激するものをビデオカメラその他の機器を用いて撮影するための被写体
を禁じております(第7条1項5号)。つまり風俗店をはじめ、キャバクラやAV女優の勧誘も禁止されていることになります。
そもそも、都内でなくとも、職業安定法(職安法44条、職安法63条)でスカウト自体がアウトですが、特に関西や地方の風俗店求人のほとんどはスカウトマン(もしくは、組織でスカウト業務を行っているスカウト会社)頼みとなっている現実があります。
ただ、スカウトマンやスカウト会社への報酬(いわゆる、スカウトバック)が高額となり、風俗店の利益を圧迫しているという話もよく耳にします。
いずれにしても、法的にNGなスカウトでの女性求人は、街頭での声掛けだけではなく、SNSなどを通じアンダーグラウンドな形で、この先も存在し続けることになるでしょう。
一方、大手風俗グループでは、スカウト頼みの女性求人から脱却し、風俗系求人サイトでの広告掲載はもちろん、自社による女性求人サイト運営など、独自に募集を行っている企業もあります。
女性からの応募や問い合わせに関しても、電話やメールだけではなく、LINEで気楽に応募できるところも多数あり、女性求人の側面においてもIT化の重要度が増しています。
風俗業界で働くスタッフの求人内容にもIT化の波
このようにお客様の集客面や、女性求人面においてIT化の波が押し寄せている風俗業界、必然的にスタッフ・従業員にもITの知識が求められるようになっています。
例えば、大手風俗グループ企業となると、分業体制が組織として確立しているので、現場の店舗とIT部署はそれぞれ独立して存在しております。もちろん、IT部署で働くには、WEB・ITの知識・スキルが求められますが、現場の店舗スタッフとして働くのであれば、コミュニケーション力があり、PCのタイピングが一般事務レベルの速度でできれば、まず問題ありません。
一方で、風俗業界でも小規模店となると、現場の店舗スタッフとしての業務もやりながら、WEB・IT関係の業務もこなす必要が出てきます。実は求められる知識・スキルの幅は、大手風俗グループ企業の店舗スタッフと比較して、どうしても広く(ただし浅く・・・)なってしまいます。ということで、風俗業界の運営規模によって、求人内容の傾向をまとめると下記のようになります。
- 大手風俗グループ…分業体制、担当業務ごとにスペシャリストとなれる人材を求める傾向
- 中・小規模風俗店…兼業体制、幅広く業務を担当できるゼネラリストとなれる人材を求める傾向
最後に
スマホの普及により、一般生活の中にIT化の波が一気に押し寄せてきました。風俗業界も例外ではなく、ピンクチラシや雑誌から、WEBでの集客へと大きく変化し、風俗店で働く女性求人におけるスカウトは未だ健在ながら、主流はWEBやSNSでの応募へとシフトしています。
そして、風俗業界で働く我々にとっても、求められる知識・スキルは、時代とともに変化しているということがおわかりいただけたかと思います。
特に、大手風俗グループなどは、スペシャリストとなれる人材を求める傾向が強くなってきており、求人職種や求人内容・文言にもその変化・兆候が見られます。
もしあなたが風俗業界への転職をお考えであれば、まずはご自身がどのような強みを持っているのか、一度知識・経験・スキルの棚卸しをなされてみてはいかがでしょうか。
もしご自身の強みをイマイチ把握できないのであれば、当社までお気軽にご相談ください。