【就活戦線異変あり】就活生の働く意識の変化はナイトレジャー業界に何をもたらすか？

こんにちは　コンサルタントの桜井です。

先日、『就職説明会に学生が少なく！就活生どこへ消えた？』というニュースを見かけました。就職説明会に学生が集まらず、企業の採用活動に支障をきたしているという内容でした。

一昔前の就職氷河期の世代には信じられませんが、新卒に限れば今は完全に売り手市場のようです。若年層の人口減少や景気の回復によって、企業の人手不足は続き、採用したいけれど肝心の学生が来ない！という現象が起きているようです。

昨今の働き方改革など、世の中の流れもありますが、とりわけ今の若者は業務内容や給料よりも、転勤の有無、休日の日数など、福利厚生面を考慮する傾向にあります。

学生に興味を持って貰えるように、待遇や条件を改善し整えていく環境づくりが、企業にとってより重要となっています。

一方、ナイトレジャー業界では、年々、新卒学生の応募が増えています。理由の一つとして前述したように就活生の働く意識の変化があると考えています。

最近のナイトレジャー業界は一昔前のような体育会系のノリもありません。また福利厚生に力を入れている企業も増えています。

休日と収入、その他の労働条件を鑑みて、就活生がナイトレジャー業界に目を向けるのも時代の流れといえるかもしれません。

しかし、ナイトレジャー業界の多くは、新卒の学生を避ける傾向にありました。なぜならキャストと男性スタッフが同年代の場合、恋愛関係に発展してしまうケースが多くみられたからです。

また、キャストから仕事や身の上話の相談をされることが多い男性スタッフは、年上の方が好ましいと考えられていました。若さと経験不足を同義に捉えて、頼りない印象を持たれてしまうのかもしれません。実際には、必ずしも“若さ=経験不足”とはいえないのですが・・・

これらの理由により、若い新卒男性の採用を避けてきた経緯があります。

とはいえ、新卒者には新しい風をもたらすというメリットもあります。また従業員の管理体制が明確化してきた今では、上記のような色恋によるトラブルも減少しています。

将来の幹部候補となる新卒者を、積極的に採用する店舗も増えているのが現状です。

ひと口にナイトレジャーと言っても幅広い職種があり、それぞれ企業の理念、考え方も様々です。その中で自身のスタイルにあった就職先を見つけるのは、なかなか骨が折れることでしょう。

そこで、あくまで目安ですが優良企業を見分けるポイントをお伝えします。

大手グループであれば、自社のWebサイトを持って情報発信を行っているのが当たり前の時代です。企業規模が大きくなれば、それだけ採用人数も増えてきます。各種媒体に広告を掲載するにとどまらず、自社媒体からも積極的に情報を発信しています。

在籍スタッフの画像やインタビューは、企業の考え方や体質を知る道しるべとなります。信頼、愛着を持って働いている従業員が多いと感じられるなら、優良企業である可能性が高いといえます。

いまや、スタッフブログも珍しいものではなくなってきましたが、定期的かつ更新頻度が高いところがおすすめです。更新がないということは、ブログを書く余裕もないほど忙しいという可能性もあります。

また、スタッフブログには思わぬ本音が漏れていることも。形式的な求人の文言よりも、働く人の生の声は何より参考になるでしょう。ブログを読んで、スタッフが楽しそうに働いていると感じられたなら、そこは優良企業といえるのでは。

新卒者に有利な売り手市場は今後もしばらく続くと思われます。ただし、全ての業種が売り手市場であるとは限りません。人気の業種や名前の通った企業は依然狭き門です。

新卒の皆様が、自身の働き方に合った企業と巡り合えるよう、当社もナイトレジャー業界のよりよい環境づくりに邁進してまいります。