【コトの本質】人手不足を解消するシンプルでスマートな方法

こんにちは。巷の話題につい物申したくなる、天邪鬼な性格のコンサルタント中井です。

「人手不足」の裏側

関東財務局が先日発表した「人手不足の現状及び対応策について」によると、アンケートに回答した首都圏1都9県234社(大企業150社・中堅企業42社・中小企業42社)の70.5%もの企業が、人手不足感について「あり」と回答したそうです。

2017年の同アンケートによると、65.4%であったものから、今年は5.1ポイントも増加しています。どこの会社も人が足りていないようです。

さて、コトの本質はどのようなものでしょうか?
ひとつは「単純に人がいない」と仮定することができます。

総務省の統計によると、2018年2月1日現在の日本の総人口は概算で「1億2656万人」。さかのぼって2017年2月の時点では「1億2679万人」。よって前年同月比▲0.18%、確実に人口減少の一途を辿っていますね。

うん。人減ってる、確実に減ってる。そりゃそうだ、2008年頃を機に人口は減少していますから。

働く人自体は増えている!?

一方で、就業者数は2018年1月現在「6562万人」。前年同月に比べて92万人の増加。

61ヶ月連続の増加だそうです。就業者から経営者・自営業者を除いた雇用者数も、正規・非正規問わず、ともに増加しているそうです。

高齢者の方々が働く期間を延ばしたり、夫婦共働きであったりと、要因はいくつかありますが・・・

んっ?働く人が増加?
ちょっと待てぃ!

[人口が減っているけど働く人は増えている=人が足りなくなる]
って、なんかおかしくね?

[人口が減ったので働く人も減っている =人が足りなくなる]
ならわかる。小学生でもわかる。

働く人はいる。でも人手不足。景気も株価も上向きということは会社が増えたから人が少ないのか?

で、こちらは経済産業省の統計。
2009年に「421万社」あった企業は、3年後の2012年にはリーマンショックなどの不況のあおりを受けて▲35万社の「386.4万社」。
2014年には企業倒産の歯止めがかかるも、さらに▲4万社で「382万社」。
2017年までほぼ横ばいで同じく「382万社」。

[2014年「382万社」⇒2017年「382万社」]
って会社!増えてないじゃん!

働く人は増えている、会社の数はあまり変わらず・・・人はいます、確実にいます。結論、人がいないわけではない、むしろいる。

要は、いるところにはいて、いないところにはいないという2極化が進んでいるだけ。いないところが多いだけ。

人が集まらない企業とは?

各種ニュースにおいても、事あるごとに「人手不足」であるかのように報道されていますが、そうではありません。

これが、冒頭にも書いた「コトの本質」です。

集まるところには集まり、集まらないところには集まらないのです。
その理由を一言であらわせば、「その会社は社会から見捨てられている」だけ。

その原因を突きつめると、給与が低いとか職場環境や待遇が悪いとか、色々ありますが、簡単に一言。『そもそもまともな企業でない(笑)』場合が多いです。

まともでないというのは、

  • ガバガバ ガバナンス企業(ガバナンスがガバガバ。利いてないもしくはその概念がない)
  • プラプラ コンプライアンス企業(コンプライアンスがプラプラしてあるんだかないんだか)
  • F**kin’ ファイナンス企業(お金に関してクソだらしない。不透明でもある)

こんな企業には人集まりません。当たり前です。企業は社会の公器。ステークホルダーは二の次、自分だけ良しとする企業に人が集まるはずがない。

これが当たり前のように上場企業であるんですから。「あー人手不足だー」って、一生言ってろって感じです。

よって答えはシンプル!人手不足、唯一の解消方法は「会社を変えましょう!」です。解決までの道のりに程度に差はありますが、これ以外に方法はあり得ません。

優れた人のところには優れた人が集まってきます。邪なよこしま人のところには邪な人しか集まらない。もしくはそれを見抜かれ、そもそも人が寄ってこない。誰もが知っているはずなんですが、大人になると忘れちゃうんですね、きっと。

「コトの本質」を理解することがすべての第一歩。自分を省みることの大切さを忘れないように生きていきたいものですね♪

もちろん私自身が。
ただ、天邪鬼なんでなかなか難しい(笑)

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