コンサルタントの津森です。
【新型コロナウイルスと風俗業界】の追記
2月17日に、新型コロナウイルス(COVID-19)と風俗業界に関するコラムを書きましたが・・・想定を大きく超える事態へと発展してしまい、誠に申し訳ございません。
正直、完全に見通しが甘く、動向を見誤ってしまいました。日ごとに状況が変化する中(主に悪化)、ついにWHO(世界保健機関)も重い腰を上げて「パンデミック宣言」に踏み切りました。
3月5日には、新型コロナウイルス感染症対策本部において「水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置」も決定しました。イベント自粛や一斉休校に加え、入国制限措置など、先行きの見えない不安は依然続きそうです。
また3月13日に新型コロナウイルス対策の特別措置法案は参議院内閣委員会で採決が行われ、自民・公明両党のほか、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会の賛成多数で可決されました。
こうした状況を鑑みるに、門外漢による不確かな発言はもはや意味をなさないでしょう。成り行きを注視しつつ、基本に忠実な予防・対策を引き続き行なっていくしかありません。
また私事ではありますが、先日、病院へお見舞いに行く機会があったのですが、家族であっても10分程度しか病室に滞在できないという状況でした。まぁ、病院と言えば世の中で最も感染症に気をつけなければならないエリアだろうからと、納得するしかありませんが、あらためて深刻な事態であることを認識しました。
そんな中、各風俗店でもWEBサイトなどに、コロナ感染症対策に関して文言を掲載しています。おおむねどこに似たり寄ったりな内容ですが(状況的に似たり寄ったりにならざるを得ないので当然です)、店舗側の姿勢を明確にすることは、お客様にとっても、遊ぶ、遊ばないを決めるひとつの指針になると思います。
お客様もキャストの女性も、強い危機感を抱いているのは間違いないでしょう。とはいえ風俗店に限らず絶対安全な場所などありません。だからこそ、できる対策はすべて行うこと、そしてそれを周知していくことも大事な仕事のひとつではないでしょうか。
今はただただ、一刻も早い終息を望むばかりです。
風俗遊びがテーマのアニメが地上波で放送
暗い話題が続きましたので、ガラッと雰囲気を変えて少し明るい(?)話題を。風俗業界、というか風俗店を舞台としたアニメが地上波で放送されていたのをご存じでしょうか?
『異種族レビュアーズ』という漫画が原作のタイトルで、すごく簡単に言うと、風俗好きがさまざまなお店でお遊びして、それぞれプレイ内容をレビューして公開するという内容です。
もちろんリアルな風俗をありのままに描いているわけではありません。人間だけでなく、エルフ、妖精、獣人、悪魔などなどが、風俗店で働いています。ちなみに作中では「風俗」という単語は使用せず、適宜別の言葉に置き換えています。
率直に、ずいぶん攻めたアニメがはじまったものだと興味を惹かれ、第1話を視聴しました。観終わった感想は、攻撃力全振りのノーガードっぷりにあきれました(良い意味で)。
ストーリーやキャラクターに関して、ここで言及するつもりはありません。じゃあ何が言いたいのかと申しますと、もはや風俗ってものは、後ろめたいものでも、内緒にしておきたいものでもないんだな、ということです。
日常的な(大人の)娯楽として、また産業として、世間一般に定着していることの証左としても意義あるアニメだったのではないでしょうか。
大人の事情で放送中止
深夜帯とはいえ、地上波でアニメ化するということは、社会的な認知度が高まった結果です。風俗業界の片隅に席を置くものとして、うれしい限りの出来事でした。
今、「でした」と過去形で申し上げましたが、案の定オチ(?)があったりします。地上波、具体的にいえばTOKYO MXですが、「編成上の都合」として第5話以降の放送が中止となってしまいました。要するに打ち切りですね。さらにサンテレビでも同様の理由で打ち切り・・・残りはKBS京都のみですが、これもどうなることやら。(AT-Xや動画配信サイトでは続行中!)
大人の事情として「編成上の都合」で放送中止となっていますが、どう考えたって内容の過激さが原因でしょう。さすがに冒険しすぎた感があります。SNSなどでも「さもありなん」という見解が大勢を占めておりました。残念は残念ですが、風俗業界の片隅に席を置くものとしても妥当な決断だったと思います。
しかし、おそらくですが制作サイドとしては、打ち切りも想定の範囲内だったのではないでしょうか。DVDやBlu-ray販売の布石としては十分役割を果たしたといえます。アニメ業界のみならず風俗業界にも爪痕を残した挑戦的なタイトルだったことに対しては誰も異存はないはず。製作者の心意気にエールを贈りたい思いです。
もうひとつ、風俗業界が舞台のタイトルと言えば、CSチャンネルになりますが「映画・チャンネルNECO」で、ケンドーコバヤシが主演を務める風俗ドラマ『桃色探訪〜伝説の風俗〜』も放映中です。実はまだ観れていないのですが、『孤独のグルメ』の風俗版みたいなイメージでしょうか。テレビで放送できるギリギリの内容とのことなので、非常に気になっています。
かつてはアンタッチャブルだった風俗が、極々普通の(大人の)娯楽として世間一般に認識され、メディアでも当たり前に取り上げられつつある現状は、暗い話題の多い昨今、一応は希望の持てるニュースではないかと思い、取り上げさせていただきました。