こんにちは、コンサルタントの長谷川です。
さて、前回『【風俗業界も待ったなし】2020年4月から「働き方改革」で給料は大幅ダウン!?』に引き続き、「働き方改革」に伴う風俗業界への影響を予測してみました。今回は「副業」にフォーカスしていきます。
厚生労働省の「副業・兼業の事例」が非現実的過ぎて・・・
まず、政府は「働き方改革」の一環として「副業・兼業」の普及促進を図っており、厚生労働省のWEBサイトでも下記のページで「副業・兼業」についてのガイドラインを示しています。(⇒副業・兼業の促進に関するガイドライン)
なお、このページには「副業・兼業の事例」という項目があり、7名の方の事例が掲載されているのですが、その資料(PDF)を拝見すると…(⇒副業・兼業の事例)
例えば、この事例として紹介されている1人目の方は、大手メーカーに勤めながら、コンサルティング会社を起業。2人目は、医師として大学病院に勤めながら、医療系サービスの会社を起業。ちなみに、3人目も大手製薬会社に勤めながら、林業関連事業の会社で役員…
結局、この事例で紹介されている7名の方のプロフィールを拝見する限り、はっきり言って本業だけでも十分な収入を得ていて、おそらく学歴・能力も高い人達ばかり。果たして、こういう人材が、日本の労働者のいったい「何%」を占めているのでしょうか…
このような方々の事例しか「副業・兼業の事例」として紹介・掲載していないという時点で、政府も厚生労働省も“そういう視点”でしか物事を考えていないし、見ていないという表れだと私は思います。
本当に「副業・兼業」が必要な人達とは…
この日本で本当に「副業・兼業」が必要な人達というのは、「働き方改革」によって残業時間が会社から強制的に削られ、残業代が稼げなくなっている人達なのではないでしょうか。毎月5~8万円くらいの手取りが減ってしまうというのは死活問題です。
このままだと、毎月のローンの支払いが滞って、子供の教育費が払えなくなり、月に1回の楽しみにしている外食も削り、年に1回の国内旅行も削り…等々。「プチ贅沢」すらも許されない生活を送ることになる人達が、これからも大勢出てくると思います。
さて、風俗業界への影響と関連して、実はこのように「働き方改革」によって残業代が削られた方々の中で、副業として「デリヘルドライバー」を始めている人が増えてきているのをご存知でしょうか?
デリヘルドライバーとは?
風俗店で働く女性(キャスト)をお客様の滞在先ホテルやご自宅まで送迎するお仕事となります。
主にキャストの待機場所(マンションやビル等)から、指定されたホテルやご自宅までの送迎であったり、お仕事が終わったキャストをホテルでピックアップし、そこからまた別のホテルへというケースもあります。
また、送迎のお仕事以外には、事務所の清掃や雑用等も任されるのが一般的で、店舗によっては、ドライバーがお客様と直接お会いして利用規約の説明や料金の回収を行うお店もあります。
なぜ副業として「デリヘルドライバー」が人気なのか?
理由(その1)・・・シフトに自由が利く
※働く曜日や時間帯についても自由が利くのがデリヘルドライバーです。サラリーマンの方であれば、土日だけガッツリという働き方も可能です。また、勤務時間帯が不規則な職場であれば、それに合わせたシフトも組めます。
理由(その2)・・・年齢制限が厳しくない
※普通のアルバイトでは、表向き年齢制限の表記がなくとも実際は職場スタッフとの兼ね合いから、暗黙の了解で年齢制限がある場合も多いかと思います。しかし、デリヘルドライバーであれば、40代、50代でも条件が合えば採用してもらえます。
理由(その3)・・・日払いOK
※日雇いバイトなら話は別ですが、普通のアルバイトで「日払い」はなかなかできないので、この点もうれしいですね。
理由(その4)・・・待機中は基本自由
※キャストを送迎している時や雑用の時以外の待機中は、車内でスマホを見ていても、軽食や仮眠をとっていても大丈夫な店舗が多いです。コンビニや警備員、居酒屋のアルバイトでは考えられませんよね。
最後に
さて、今回は「働き方改革」に伴う、風俗業界への影響として、主に「副業」について考えていきました。その中でも特に人気が高い「デリヘルドライバー」についてもご紹介しました。
風俗業界に対するイメージがあまり良くないと考えている方は、まずは当社にお問い合わせいただければ、クライアント先のドライバー業務もご案内いたします。
それでは、また次回。