
こんにちは コンサルタントの長谷川です。
当社のクライアント先である風俗店でお話をお伺いしたところ、
この数年でパチンコ業界から風俗業界へと転職をした方々が活躍しているとのこと。
確かに、私の知っている風俗店のマネージャーさんも元パチンコ屋の社員出身でした。
今回は、パチンコ業界からの転職先として、風俗業界が注目されている理由について
私なりに分析してみました。
この記事を読んでいる皆さんの中に、現在パチンコ業界でお勤め中の方がいらっしゃれば、
ぜひ参考にしてみて下さい。
パチンコ業界の売上高・参加人口の推移
まずは、下記のパチンコホールの売上高、参加人口のグラフをご覧下さい。
図1:パチンコホール売上高の推移
図2:パチンコホール参加人口の推移
出典元:公益財団法人 日本生産性本部「レジャー白書2016」
こちらのグラフを見てお分かりの通り、長期的に減少傾向が続いております。9年前と比べ
ると、売上高は31%減少、そして参加人口も35.5%減少しているのです。
そして、若者のパチンコ離れを示すデータもあるので、パチンコ業界自体は一気に消滅
することはなくても、斜陽産業であることは間違いないでしょう。
大手チェーン店であれば、まだマシでしょうが、中小規模のパチンコ店であれば、数年後
には危うい状態かもしれませんね。
風俗業界の市場規模の推移は?
さて、一方、風俗業界はどうでしょうか?
まずは、こちらのデータを見て頂きたいと思います。
出典元:矢野経済研究所「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」
実は、人口減少の中で市場規模が拡大しているのが、まさに風俗業界なんです。
そして、意外だったのは、「3.アダルトデジタルコンテンツ市場」は若干減少傾向に
あること。利用者は年々増えているのかもしれませんが、コンテンツ自体の単価が
下がっていたり、無料で視聴できるようなサイトがあるので、わざわざお金を払わない
方も増えているのかと予想されます。
しかし、風俗業界は、デジタルコンテンツのような「無料で提供」という形態は、今後も
現実的には考えにくいため、ニーズがあれば確実にお金を落としてくれる業種である
と言えます。
そして、「2.ギャンブル市場」は横ばいとなっているにも関わらず、先ほどのデータから
パチンコ業界が減少傾向にあるということは・・・他のギャンブル業界に喰われている
という証ですね。
つまり、ギャンブル業界の不況というよりも、むしろ「パチンコ業界の不況」なんです。
トレンドは継続し、格差は広がる。
以上のデータを見てみると、下記のトレンド(傾向)は明らかです。
パチンコ業界⇒斜陽産業
風俗業界⇒成長産業
トレンドというのは、基本的には「継続」します。ということは、パチンコ業界と風俗業界
との格差は益々広がっていくということです。
それでもまだ、あなたはパチンコ業界で働き続けたいですか?
さて、今回は市場規模・傾向などのマクロ的視点から、パチンコ業界の衰退と、風俗
業界の成長をお伝えしましたが、次回の記事では、もっと個人のスキルや経験、待遇
といった方に焦点をあて、パチンコ業界から風俗業界への転職をお勧めする理由を
解説したいと思います。
(次回に続く)