こんにちは コンサルタントの長谷川です。
以前『貧困女子』について書いたことがあるのですが、それ以来そういった女性を追ったルポなど見かけると気になって読むようになりました。
どうしてそんなに生活が困窮してしまうのかやはり不思議でならないのです。
何がきっかけなのか。
どうして抜け出すことができないのか…
私の友人で薬に溺れ、仕事も失い薬物治療で入院、退院後すぐに働くことができず生活保護を受けて厳しい生活をしているものもいます。
原因が原因なので、同情の余地はなく人に甘えず地道に頑張れ!と見守る応援しかできません。
というか、気を許すとすぐにお金を借りたがり、挙句の果てには私の自宅に居候したがるからです。上がり込んだからといって家賃も食費も出す人間ではないのでただのパラサイト。自立支援のためにも手は貸さないと相手のご家族と約束しています。
学校が休みだとお昼ごはんが食べられない
自分が子供の頃は長期休みになると家族で温泉旅行やキャンプ、遊園地に動物園など色んなところに連れて行ってもらいました。特別裕福と感じることはなく、まわりを見てもこれが普通で一般的家庭という感じでした。
もちろん学校が休みになり給食が食べれなくなっても家にはちゃんと3食+おやつが用意されていて食べ物に困ったことなどありません。休みの日はよく母親とお菓子作りをしたものです。
しかし近年はそういったことが当たり前ではない家庭が増えているというのです。
両親の共働きは今や当たり前。子供が長期休みに入ったからといって親が子供と同じだけの休暇を取るわけにはいきません。そうなると親がいない時間が増え、まともな食事にありつけなくなってしまう子供が多くなっているというのです。子供にお小遣いを置いていくことができる家庭であれば栄養バランスは悪くても食べ物を買ってお腹を満たすことができます。しかし、それも難しい家もあり、3食食べさせることもままならなく1日1食がやっと。ということも。
成長期にこれでは身体に良いわけないですよね。完全に栄養失調です。
『こども食堂』というのをご存知ですか?
『こども食堂』とは。何度かテレビで特集されているのを見たことがあるのですが、親が共働きによってご飯の用意ができない家庭や貧困のため子供に栄養のあるものを用意できない家庭の子供のために低価格で利用できる食堂です。子供は無料や数百円程度で栄養バランスのいい食事を食べることができ、大人も街の定食屋さんよりもずっと安い金額で一緒に食べることができるようになっています。
私が初めて知ったのは何年か前だったと思います。そのころは東京の一部の地域だけで行なっているイメージでした。それが、HPを見ていただくとわかる通り、今は全国各地に広まっています。
こういった活動が広まっているというのは素敵なことですが、広まっているということはそれだけ多くの子供たちがこういった支援が必要ということではないでしょうか。
親の収入格差が大きく、その差が子供たちの生活レベルに直結してしまい、このようなことが起こってしまうのでしょう。物に溢れている日本で日々の食事に困る子供がいるということは本当に悲しいことだと思います。
学習レベルにも差が
子供にお金をかけれる家であれば、塾に習い事と大人顔負けのスケジュールを子供たちはこなしていたりします。
そうなると学校だけで勉強している子と塾でも勉強している子では学習時間に差ができてしまい、中学高校と進学するにつれその差はどんどん開いていってしまいます。
差が開くばかりかそもそも金銭的な理由から進学すらも難しくなってしまうケースもあるようです。
大学を卒業していても必ずしも理想通りに就職できるとは限らない中で、特に中卒ともなると就ける職も限られてしまいなかなか貧困から脱することが難しくなります。結局は本人が頑張っても育つ環境によって負のループから簡単には抜け出せないことが多いのです。
貧困とは本当に根の深い問題になっています。