こんにちは コンサルタントの長谷川です。
前回の続きになりますが、親の貧困によって子供もその影響を受けてしまう…。
どうにか抜け出す方法はないものなのでしょうか。
高齢出産故に
私の友人で両親がとても高齢で働くこともままならず、友人の稼ぎで生活をしている家庭があります。
両親が40代になってから生まれた子供で、この子以外に子供はおらず一人っ子です。
私は大人になってからその友人とは知り合ったので子供の頃のことはよく知りませんが、現在は冒頭にもあるように友人の稼ぎがないと生活ができない状態にあります。両親は健康で身体には問題無いようですが、70代になっていることもあり生活を支えるほどの仕事はできず、微々たる年金が両親の収入のようです。
それゆえに友人はひとり暮らしをしたくても家を出ることはできず、仕事の稼ぎも両親との生活費に消えてしまう日々を送っています。欲しいものも常に我慢をしなければならず、同年代とは思えぬ苦労をしています。
高齢出産が悪いとは言いません。近年はそういう家庭も多く、私自身もこれから結婚・出産となれば間違いなく高齢出産になります。
しかし、仕事ができなくなった後の人生を考えたときに貯蓄も少なく、子供の稼ぎがないと生活ができないようでは子供の金銭的・精神的負担は計り知れません。
実際友人は結婚となれば両親と同居をしてくれる男性でないと難しく、また、自分だけではなく両親の生活も必然とみることになり負担が大きく受け入れてくれる男性はいないだろうと結婚もあきらめています。
ネグレクト
子供への虐待以外の何物でもないと思いますが、実際に子供が亡くなってしまう事件に発展してしまうケースも多いネグレクト。
親になる自覚や自信のなさからか育児放棄してしまう場合やシングルマザーとなり金銭的な余裕がなく、それによって精神的にも追い詰められ、子供にまで手が回らなく、結果的にネグレクトになってしまう場合も。
シングルマザーの家庭の5割以上が貧困世帯でこれは子供のいる他の世帯に比べるとかなり貧困率は高くなります。また、正社員として働くことができず、非正規雇用によって収入も低くいくつも仕事を掛け持ちをしないと生活ができない世帯も。
この状況で心に余裕を持った生活をしろと言うほうが無理があるように思えます。
本来であれば自分一人の生活で精一杯なはず。そんな中での一人でする子育ては想像以上に大変で切羽詰まった状態になってしまうママさんも多くそこから悲しいことにネグレクトへ発展してしまうケースも。
自分の精神状態的に危ないと感じた方で『こうのとりのゆりかご』に相談し解決に至った母子もいるそうです。
『こうのとりのゆりかご』ご存知ですか?「赤ちゃんポスト」というほうがわかりやすいでしょうか。
開設当時はあちこちのメディアが取り上げ賛否が分かれたのを覚えています。もう開設から約8年ほど経つそうです。
所在地が熊本ということもあり、都内にいると身近ではない感じもしますが電話やメールでの相談もできるようで悩んでいるママさんには是非知ってもらいたいものです。
風俗業界として
働きたくても保育所の空きがなかなかなく長時間働けなくて困っているという声もよく聞きます。弊社が一緒にお仕事をさせていただいているお店では保育所探しをスタッフも一緒になって行っているのを見かけたことがあります。また保育所補助金制度などを取り入れているお店もあります。
風俗業ってただただ女性を働かせる場所ではありません。
ママさんに風俗で働いて!とは言えません。が、本当に本当に困ったときは頼ってもらえる業種でありたいと思っています。