
こんにちは コンサルタントの長谷川です。
2015年10月から始まったマイナンバーの通知。
予定より遅れているようですが、年内には住民票の住所に簡易書留で「通知カード」が届けられるはずです。
マイナンバーに関しての説明は割愛しますので、良く分からないという方は事前に下記をご覧ください。
目次
マイナンバーで本業にバレるのか?
本業がある女性はマイナンバーがきっかけで
「キャバクラや風俗店で働いている事が本業の会社にバレてしまうのではないか?」
と世間で騒がれています。
さらには、その結果
「ナイトレジャー業界で働く女性が激減し、業界は衰退していくだろう」
そんな事まで言われ始めています。
間違った情報が書かれている記事も多いので、困惑している方も多いのではないでしょうか?
実際のところどうなのか?ずばりお応えします。
キャバクラ、風俗で働いていても本業にはバレない
先に結論を書きます。
ほとんどのキャバクラ、風俗店では、働いていても本業にバレる事はありません。
数字の根拠はありませんが、70%以上のお店は大丈夫です。
参考までに弊社でコンサルしているクライアントは50店舗以上ありますが、
すべての店舗でバレる可能性は「0」です。
なぜバレないのか?
当たり前の事ですが、マイナンバーをキャバクラや風俗店に伝えていなければバレる事はありません。
会社に勤めていれば、通知カードのコピーを提出する、または住民票(マイナンバー記載ありのもの)を提出する、などマイナンバーを申告するように連絡がくるはずです。
また今年度の年末調整の際に「平成28年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出するよう言われるかと思いますが、これにも個人番号(マイナンバー)を記入する欄があります。
(年末調整は給与を支払う会社側の義務ですので、年末調整をしてくれない会社は「おかしいぞ」と思ってください)
このように、通常の会社にお勤めの場合、必ず会社にマイナンバーを申告する事になるのです。
では勤めているキャバクラや風俗店からこれらを提出またはマイナンバーを申告するように言われるでしょうか?
答えは「NO」です。
キャバクラや風俗店に勤めている女性のほとんどは
「そんな事いわれてない」
と言うはずです。
これはキャバクラや風俗店と、勤める女性との間に雇用契約がない為です。
毎月(毎日)給与から所得税(源泉徴収)も引かれていなかったはずです。
キャバクラで言えば待機時間分の時給を補填する目的で・・
風俗店で言えば消毒液やうがい薬などの備品代を補填する目的で・・
女性から所得税(源泉徴収)として給与から差し引く悪いお店もあるのですが。
こういったお店がある為に余計と女性が困惑してしまうのです。
雇用契約があるとバレる可能性もある
逆に、もし勤めているお店からマイナンバーを申告して欲しいと言われた場合
そのお店と働いている女性の間には「雇用契約がある」
という事になりますのでマイナンバーを伝える必要があります。
風俗店で雇用契約を結ぶお店は極少数ですが、キャバクラではこのようなお店もあります。それが残りの30%です。
これに当てはまる方は毎月(毎日)の給与から源泉徴収が引かれていたはずです。
この場合は本業からの収入とキャバクラや風俗店からの収入が、マイナンバーによって同一人物が得ている収入だということが一発で分かりますので、住民税の金額が高くなるなどして本業にバレてしまう可能性もあります。
可能性があるというのは、住民税を給与天引きでなく、自分で支払う「普通徴収」で支払っている場合は、バレないからです。
要するに雇用契約が「ある」か「ない」かで決まる
雇用契約というのは簡単に言うと「社員」または「アルバイト(パート)」として働いているかどうかです。
社員やアルバイトとして働いている場合、その会社とは雇用契約があり、入社時に雇用契約書を交わしているはずです。
中には雇用契約書を交わさない会社もあると思いますが。
キャバクラや風俗店で働く女性はアルバイトでしょ?
と思うかもしれませんが、ほとんどのお店は違うのです。
キャバクラ、風俗で働く女性は個人事業主
実はキャバクラや風俗店で働く女性は個人事業主(自営業者)なのです。
分かりやすい言葉で言うと「フリーランス」と同じです。
企業に所属しないデザイナーやカメラマン、ライターなどの職業の方と一緒です。
女性は
「お店から業務委託(仕事の依頼)を受け、お店と対等の立場で報酬をもらっている」
という事になります。
これを分かりやすく例えると芸能事務所に所属しているタレントさんと一緒です。
「芸能事務所が仕事を見つけてきてタレントさんに仕事の依頼をし、それぞれ報酬を得る」
それとまったく同じなんです。
そもそもマイナンバーを申告する必要がない
という事でキャバクラや風俗店の多くは女性と雇用関係にない為、マイナンバーを申告する必要がない=本業にはバレないという事になります。
ただし、ご自分でしっかり確定申告を行った場合はこの限りではありません。
参考までにキャバクラ、風俗店に働く女性でしっかりと確定申告をしている女性は全体の3%にも満たないと思います・・・これって立派な脱税になるんですけどね。
相当な収入を得ているか、超有名人でない限りキャバクラや風俗店で働く女性のもとに税務署が来るという事はほとんどないのです。
※確定申告・・・1月1日から12月31日までで、自分がいくら稼いで、いくら税金を納めなければいけないか、を計算して申告・納税する事
おわりに
現在の過渡期に限っては女性の動きに色々と変化はあるかもしれませんが、今後働く女性が激減するという事はありえませんし、業界が衰退していくという事もありえません。
ナイトレジャー業界で働こうと考えている男性も女性も、どうぞ安心して頂ければと思います☆
良くキャバクラや風俗店を利用されるお客様もご安心ください。笑