風俗店におけるパワハラ対策(その4)

風俗店パワハラ解決策(初期対応)

こんにちは コンサルタントの長谷川です。シリーズでお届けしている「風俗店におけるパワハラ対策」。前回までは「パワハラの予防策」についてご紹介してきましたが、今回は、パワハラが実際に発生した場合における具体的な解決策についてご紹介したいと思います。

パワハラが発生した際の解決フロー

まず、パワハラが発生した際、一般的には下記のフローにそって解決を図っていくことが大切です。

1.初期対応

2.事実関係の確認

3.当事者・相談者への対応策を検討

4.当事者・相談者へのフォロー

5.再発防止策の検討

それでは、具体的な項目について説明していきたいと思います。

初期対応

パワハラ被害の相談は、相談窓口を設置している風俗店舗であれば、そちらに直接連絡が来ることもあるでしょうが、相談窓口が無い、もしくは窓口を設置しているものの、スタッフに対して周知されていない場合などは、パワハラの被害を受けた本人が店長や上司、もしくは同僚に直接相談をするというケースが多くなります。

まず、パワハラ対策の担当者(店舗責任者や専任スタッフ)は、このようなパワハラ被害の情報が入った時点で、まずは相談者であるスタッフと個別に連絡を取り、面談、電話、メール、LINEなどの手段で積極的に相談に乗ることができるということを伝えましょう。

そして、初期対応の際には、担当者は以下のことを意識して行うようにして下さい。

相談者の話を時間をかけて聞く

まずは、相談者の話をゆっくり時間をかけて聞くように心掛けて下さい。パワハラ内容の確認を急ぐあまり、話をせかすようなことは決してしないよう気を付けましょう。また、自分の価値観を押し付けたり、偏見を持つことは厳禁です。あくまでもこの初期対応では、相談者であるスタッフが主張したい事実を正確に把握することが目的ですので、担当者が意見を言うことは一般的には控えて下さい。

相談者を否定しない

初期対応では、相談者の心情を汲み取ることが大切です。例えば「その程度のことは、風俗業界ではよくあることだ」とか「あなたにも何か問題があったのではないか」などの発言や、相談者のことを疑うような表情・態度・素振りを取らないよう気を付けて下さい。この初期対応の如何によって、パワハラ問題が解決するか否かが決まるといっても過言ではありません。相談者の気持ちに配慮しながら、相談しやすい雰囲気作りを心掛けましょう。

相談時間は1回最長でも60分以内に収める

相談時間は1回で最長でも60分以内に収めるようにして下さい。仮に相談が1回で終わらない場合には、次回の相談日を設定することにして、一旦話を切り上げます。そうすることによって相談者自身が気持ちを整理したり、冷静に考える時間を持つことができるため、今後の相談の効果を高めることができます。途中で話を中断させ切り上げるのが難しいようであれば、1回の相談時間を60分程度とすることを事前にお伝えしておきましょう。

さて、今回は風俗店におけるパワハラ解決策の「初期対応」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。次回もパワハラ解決策について更にご紹介していきたいと思います。

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