こんにちは コンサルタントの長谷川です。さて、巷では「働き方改革」に関する話題をよく耳にするようになりました。当社は風俗業界専門のコンサルティング会社ですので、今回の記事では「風俗業界における“働き方改革”の実現」について私の考えを述べたいと思います。
風俗業界は「長時間労働」が当たり前?
この「働き方改革」の議題の一つとして「長時間労働の是正」が取り上げられていますが、そもそも「風俗業界」で働く男性社員・スタッフは「長時間労働」が当たり前である、という一般的な認識が強いため、電通の過労自殺などのように世間的に大きな話題となることはないようです。また、雇用される側も「風俗業界」=「長時間労働」という前提でそもそも応募に来ている訳で、限度を超えない程度の勤務状況であれば労使間で長時間労働に関するトラブルが発生するケースも多くはないでしょう。さて、そんな「長時間労働」が前提の職場環境にも関わらず、風俗業界で働くことを希望する求職者が絶えないのは一体なぜなのでしょう・・・
それはやはり風俗業界における「収入」に魅力を感じ、給与の「伸びしろ(チャンス)」が大きいということに尽きるのではないでしょうか。ちなみに休暇制度や福利厚生が充実している某大手風俗グループ企業では、男性社員・スタッフ希望のエントリー数は毎月100件は超えるようですが、一方で中小の風俗店ともなると求人広告を掲載しているにも関わらず、男性社員・スタッフ希望者は月にわずか数件という店舗も実際にあるようで格差が広がっています。現時点では風俗業界は長時間労働が当たり前という風潮ではありますが、今後は「労働基準法」の改正などをきっかけに、社会の流れや世間一般の方々の意識も変わっていく可能性もあるので、毎月100件を超える応募数がある大手風俗グループ企業であっても油断はしていられません。
気になる!風俗業界の男性社員離職率
さて、風俗業界で働く男性社員・スタッフは、一般的に離職率が高いと言われる「宿泊業、飲食サービス業」と比べても離職率は相当に高いことが予想されます。風俗業界の男性社員・スタッフの離職率について正確な統計データはありませんが、当社のクライアント先でもあり、福利厚生が比較的充実している風俗店であっても、新入社員の1年以内の離職率は「60~70%」くらいですので、相当入れ替わりが激しいようです。離職の原因は様々でしょうが、長時間労働の末に体を壊したり、精神を病んでしまったりする人は少なくないでしょう。そのような過酷な状況に耐えることができた人だけがこの風俗業界で生き残ることができ「高収入」を得ることができるというのが現実です。この離職率の高さにより、当然現場では「人手不足」が慢性化しており、それが更に現場の社員・スタッフの業務量を増やし、結果的に長時間労働に拍車がかかるという悪循環に陥っているのではないでしょうか。
風俗業界でも「働き方改革」は実現する!?
休暇制度や福利厚生について見てみると、週休二日制・社会保険完備など、そもそも一般企業では当たり前である項目がこの風俗業界では当たり前ではなかった事実があります。しかしながら昨今、大手風俗グループ企業が先導する形で、ようやく週休二日制の導入や、社会保険を完備する風俗店も見かけるようになってきました。(とは言ってもまだまだ極少数です)
現在、風俗業界の上層部(創業者・オーナー・役員等)の方々は、一般的に昔ながらの風俗業界を生き残ってきた方達が多いので、彼らが「長時間労働は当たり前」というような「従来の常識」にとらわれている限り、風俗業界で働く若手が「長時間労働」から逃れることは中々難しいと予想されます。しかし、そのような「長時間労働」を強いる風俗企業や風俗店には、今や男性社員・スタッフを募集しても人材が集まらない状態となりつつあり、集まっても離職率の高さが原因で常に人材不足の状態から抜け出すことができません。今や普通のサラリーマンがこの業界の高収入に魅かれて転職を決意する20・30代が多いご時世、良い人材を確保し定着させるためには、やはり積極的な「働き方改革」を実践する他はありません。長時間労働によって、過労で身体を壊したり、精神を病むことなく、思う存分自らの能力を発揮できる環境がこの風俗業界で実現できる日が来ることを祈ります。もし貴方が風俗業界への転職を真剣に検討されている場合には、まずは当社までお気軽にご相談下さい。休暇制度や福利厚生が充実している大手風俗グループは極々少数ではありますが実在します。